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謎のPV減少地獄へようこそ・解決のための5つのヒント
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コンテンツやキーワードなどのSEO対策が主のサイトで、検索流入がアクセスの大半を占めるサイトの場合、SEO対策にミスして本当に深刻なペナルティを受けると、検索流入が激減もしくは壊滅状態になってしまいます 。
Googleのウェブマスター向けガイドラインを守っているウェブ管理者なら、うっかりミスでもしない限りペナルティで飛ばされることはあまりないのですが、
「ウェブマスター向けガイドライン」
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
ブラックなこともせず、コンテンツを積み上げていっているにもかかわらず、PVがじわじわと減っていく場合の原因の探し方と、対策方法について考えてみました。
大きなペナルティを科されるほどではないが、サイト評価を下げる要因がサイトにあるかも?
検索ユーザーが問う、検索キーワードに対して最適な検索結果を表示させることが、検索エンジンであるGoogleの最大のゴールです。
ですから、最も適していると思われるページから順に検索結果に並べる、のが当然のことです。
この順位が決められる際に、検索キーワードはもちろんですが、サイト評価なども順位決定に関わってきます。
サイト評価項目は200にも及びます。
参考ページ:
検索トップに掲載されるかどうかは、結局のところ他の同様のコンテンツのページやサイトとの相対評価になります。
もしページのコンテンツが他のページと比べてずば抜けて検索キーワードにフィットしていれば、検索トップに掲載されるでしょう。
しかし、コンテンツの質とボリュームがほぼ互角ならば、品質ガイドラインに沿った評価、つまり
- 適正に運営されているサイトのページなのかどうか
- サイト構成は正しいか
- ページのクロール速度
- HTMLコードの使い方は適正か
- 重複コンテンツはないか
- モバイルフレンドリーか
などなどが、サイトへの評価に影響し、ひいては検索順位に影響します。
また、これは一般的なガイドラインになりますが、
- robots.txtでクロールさせるべきCSSやjsをブロック
してしまっていないか、にも気をつけましょう。
※ブロックされたリソースのレポートの詳細ページには、以下のような記述があります。
サイトの robots.txt ファイルでこれらのリソースのクロールが許可されていない場合、Google によるページのレンダリングとインデックスへの登録が十分に行われず、Google 検索におけるページのランキングに影響する可能性があります。
対スパムアルゴリズムに怪しまれてない?
検索エンジンのアルゴリズムの裏をかいてアクセスを集めようとするブラックなSEOが横行すると、検索ユーザーに最適な検索結果を表示させることができなくなるので、
これに対抗して検索エンジン側もアルゴリズムを変更せざるを得ません。
このため、ついこの前までは減点対象ではなかったことがサイト評価の減点対象になったり、正規ではないけれど大目に見られていたことが大目に見られなくなったりしています。
特にブラックなことをするつもりもなく、ただなんとなくユーザーの利便性を考えてやったことがサイト評価を下げてしまったりといったことが起こりえます。
例)うっかり作ってしまいがちなページ → 怪しまれる要因orスパム・ペナルティ
- ソフトのダウンロードURLなどの紹介リンクリストだけのページ → コンテンツの薄いページ
- 最適化されすぎたキーワード(リンク) → ペンギンアップデートペナルティ
- 中身の薄いサテライトサイト的なページからのリンク → 自演リンクor誘導ページ
よほど確信犯的にやっていなければ、一発ペナルティというのはあまり見ませんが(ないわけではない→自動ペナルティ)
サイト評価ダウン → 検索順位ダウン → アクセスダウン
といったことがありえます。
まず、自分のページで怪しまれるようなことをしていないかどうかを確認してみましょう。
ページのコンテンツの質とボリュームがほぼ互角ならば、
純白の輝きを放ちかねない位ガイドラインを守っているサイトと、ちょっとスパムめいた疑わしい感じのサイトとがあったら、
どちらのサイト評価が高くなり、ひいてはどちらのページの掲載順位が高くなるかは・・・常識で考えればわかりますよね?
でも、はっきりいって、スパム行為に抵触しているかどうかなんてわからない・・そんな時はサーチコンソールをチェックします。
サーチコンソール(旧ウェブマスターツール)にちゃんと対応してる?
サーチコンソールをひと言で表現すると、
「クローラーからのあなたのサイトに関する情報や評価を受け取り、それに応えるところ」
とでも言えるでしょうか。
検索エンジンbot:クローラーが
- インデックスした内容
- インデックス中に発生した問題点
- インデックスされたページがどのように検索されてどのくらい検索結果に表示されたか
表示されたページがクリックされたのはどのくらいか
といったレポートが表示されます。
ウェブ管理者は、そのレポートを見て改善すべき点を発見し、改善をクローラーに報告したり、再インデックスを申請したりすることができます。
クローラーとサイトのインデックス等の事柄についてやり取りができる場所、とも言うことができるでしょう。
インデックスしてサイトになにかしら問題があった場合、クローラーからすれば、サーチコンソールに警告や改善点を表示させた時点で、「コレ、何とかしてね」とウェブ管理者に言っているのと同じです。
まあ、最近はクローラーのアルゴリズムがいろいろ変わったので、時々妙な警告を出してくる場合もあるのですが^^;
何かが間違っている場合や、問題が発生している場合、サイト評価が下がることで掲載順位が下がる場合があることを考えると、トラブルに早く気づいて早く対処する方がダメージが少なくて済みます。
基本的にできるだけ毎日サーチコンソールをチェックし、警告などが出ていないかを確認しましょう。
ココだけはチェック!サーチコンソール上でのチェック項目
☐ 検索トラフィック → 手動による対策
:スパム判定されている時
☐ Googleインデックス → ブロックされたリソース
:クローラーがうまくページのデータの取得が出来ないとき
☐ クロール → クロールエラー
:クロールに問題があるとき 404は基本的にはOK
☐ クロール → サイトマップ
:サイトマップに問題があると警告表示 サイトマップを確認
警告は何にもない?
では今度はサーチコンソールの検索アナリティクスを活用して、原因を探ってみましょう。
ライバル出現?サーチコンソールでアクセス減の原因を解明する
ロングテールキーワードでコンテンツを作成している場合、揺らぎ・関連キーワードからの流入も積み重なってかなりの数を占めている場合があります。
例えばページのキーワードが、「WordPress無料テーマ 2016版」なら
- wordpress テーマ おすすめ
- ワードプレス テンプレート 無料
- wp テンプレート 無料
- ワードプレス テンプレート
などなど、たくさんのゆらぎキーワードがあり、そこから少しずつでも流入があれば、結果的に多くの流入が発生している場合があります。
ゆらぎキーワードが1,000個ありそれぞれから1アクセスあったら、1,000アクセス、というわけです。
これらは狙ったキーワードでないため見逃されがちですが、もしかしたら、これらのキーワードの中に大きめなボリュームを持っているキーワードがあり、
他の最適化された記事に自分のページが押しのけられた結果、PV数がダウンしているのかもしれません。
上位1,000とは限られているものの、こういった検索流入の変移をサーチコンソールの検索アナリティクスで見ることが出来ますので、確認してみましょう。
サーチコンソールの検索アナリティクスで流入変化を確認するには
ダッシュボートで表示される検索アナリティクスボタンをクリックするか
左サイドメニューの検索トラフィック → 検索アナリティクスをクリックします。
検索アナリティクスの画面が開きます。
検索アナリティクスでデータを比較する
最近一ヶ月どうもアクセスが・・というのであれば、前の期間と比べてみます。
(ちなみに、カスタムを使えば、先週一週間と先月の同じ時期、などの比較も出来ます。)
比較するには、日付の下の過去28日間の横にある▼をクリックして、表示されるサブメニューから期間を比較、をポイント、更に表示されるサブメニューから、過去28日間と、前の期間を比較をクリックします。
合計クリック数の2ヶ月分の折れ線グラフと表データが表示されます。
折れ線グラフやトータル数も気になるとは思いますが、その下に表示される表の「差」を見てみましょう。
この表の「差」のタイトル部分を2回クリックすると、前の期間と、現期間との差がマイナスの順に表が並び替えられます。
マイナスになっている行の >> をクリックして、その詳細を見てみましょう。
次に開くページで、表示回数、CTR、掲載順位に✔を入れて、比較します。
上記の数値から、このクエリで平均掲載順位は落とされていないにもかかわらず、合計クリック数が減少しているのは、
- 合計表示回数自体が減少しているため
- CTR(:クリックスルーレート・クリック率)が下がっているため
だということがわかります。
CTRに関しては、タイトルを編集して読みたくなるようなタイトルに編集しなおすとか、ディスクリプションを編集するとか、コンテンツをより充実させるなどの対応を考えましょう。
※注:リライト時のキーワードの軸ぶれには注意
ただし、キーワードに対しての配慮は忘れないようにして下さい。
リライトでコンテンツの軸となるキーワードにぶれが発生すると検索順位が下がる場合があります・・コンテンツの範囲を広げるのではなく、より詳しく、より深掘りする方向がおすすめです^^;
合計表示回数は検索ユーザーさんがどれだけ検索したか?なので、自分ではどうこう出来ませんが、
流行り廃りに影響されるキーワードなら、より新しいものやことの方にユーザーさんの興味が流れており、表示回数が今後減ることはあっても、増えることはないかもしれません。
そういった予見があれば、新規のキーワードで新しい記事を書く、というのが一番です。
また、クリスマスや夏休みなどによく検索される、といった季節で波のあるキーワードならば、一過性のものとして静観すれば良いということもわかります。
それで、どのページをリライトするの?
このクエリがどのページのものかを見るには、図のようにページの○をクリックします。
すると、グラフの下に、ページ別の情報が表示されます。
URLのあたりをポイントすると、ページURLが表示されるので、ココでどのページなのかを確認できます。
では、もうひとつの例を見てみましょう。
こちらは、平均掲載順位の下落とともに、クリック数も減っています。
3位圏内から落ちるといきなりCTRが1桁になる現象がばっちり起こってますね^^;
この場合は、この行の検索クエリ(キーワードのこと)をブラウザで確認してみましょう。
※注:確認する時は、シークレットウィンドウなどのプライベートブラウジングで検索しましょう。
たぶんライバルページに上位をさらわれていることと思います。
どうしても譲れないキーワードならば、ライバルページを研究して、タイトル、コンテンツ、ともに負けないように投稿記事にリライトしましょう。
もしくは、新記事、ですが、1ドメインから、類似したキーワードの記事が検索1ページ目に2つ表示されることはほぼありません。(ものすごくニッチなコンテンツで記事数が非常に少ない場合を除く。)
メインキーワードのぶれに気をつけながらリライトするのがおすすめです。
SEOの最新情報のチェックとサーチコンソールの「お知らせ」にはできるだけ速い対応を
実は先月24日からの約ひと月弱、サブサイトの謎のPV減に悩まされてきて、やっとダウン前の水準にセッションが戻ってきたので、その間調べたり対処したことについてまとめてみました。
自サイトについては、「ブロックされたリソース」の影響でサイト評価を下げられ、からの掲載順位ダウンによるPV減だろうと結論付けています。
コレについては別記事「順位下落要因!ブロックされたリソースのadmin-ajax.phpに対処する方法」をご参照ください。
同じ水準に戻ったとはいえ、掲載順位が引き下げられていた期間が思いのほか長く、戻るまでに今月頭からの17日までの約2/3が費やされました。
それまでにロスしたPVを残りの1/3ではカバー出来ず、先月のPVを上回るのは難しい見通しです。
PVが多いとは言い難いのですが、サイト開設以来、月間PVが前月PVを下回ったことがなかったことが唯一といってもいいくらいの心の支えだったので・・、まあ凹んでます(TдT)
個人ブログですから、モチベーションがダダ下がりになる以外特に問題が発生するわけではありませんが、
SEOを業務として引き受けていて、お客さんのサイトに同じことが起こった場合、PVが下がれば売り上げにも影響が出るであろうことを考えると、その後にどうなるかは想像に難くないですよね。
最悪契約打ち切り・・なんてことも脳裏をかすめます。
自分のケースを踏まえると、アルゴリズムの変更で今までOKだったことがNGになる場合があるので、SEOの情報には気を配っておくことも必要です。
おそらく、一番の薬は
- 「謎」に振り回されず、早急に原因を見極めて対処した上で、
- 新しい良記事を書いてコンテンツを増やし、サイト評価を少しでもあげるようにすること
だと、今はわかります(´・ω・`)
振り回されて時間と労力をムダにした自分と、同じ轍を踏まぬようお気をつけ下さい!
この記事が「謎」を謎として放置せず、解明するためのヒントとなりますように。
ではでは、今日はこの辺で。